地球上にある大きな島国。
意志と身体を手に入れた花たちの楽園。
中央に佇む大きな大きな大樹によって花たちは生かされ、平穏を保っている。
500年前に作られた禁則により、フラワーアイランド全体の秩序が保たれ、そのおかげで大樹も生きている。
[4つの禁則]
1つ:花同士の争いを禁ずる
2つ:人間との関わりを禁ずる
3つ:茨の壁を超える事を禁ずる
4つ:火の使用を禁ずる
この禁則を破るもの、破ろうとしたものがいた場合、各地区のリーダー[五冠花]が速やかに対処する事となっている。
1000年前、人間と花たちは手を取り合い助け合って生きていた。
だが、400年経つと人間たちはあっという間に文化を発展させると、人間たちは強欲になっていった。
純粋で、無垢な花たちは、人間たちを信じ、疑わなかった。
ある日突然、人間たちが花たちを襲い始めたのだ。
ある者は観賞用に、ある者は食用に、ある者は労働に……人間の娯楽の為に乱獲をされてしまった。
人間襲来………それは花たちと人間たちに大きな溝を作ったのだった。
当時の王が沢山の花たちとそれはそれは大きな立派な木になり、島全体を茨の壁で覆い隠した。
茨の壁は人間の侵入を拒み、花たちを隠し閉じ込めた。
そうして現在も尚、フラワーアイランドは人間に鑑賞されず、花たちを守り続けている。
大樹が出来てから100年後、3年にも及ぶフラワーアイランドの氷河期が訪れた。
そこでほとんどの花たちが枯れてしまったが、ここ100年ほどで大樹の力が復活し、花たちはまた咲き誇り始めた。
人間襲来を間近に見ていた花たちは減ってしまい、花たちの人間への警戒心や憎悪は薄れている。
だが、今も尚人間を拒み続けているのは歴史が大きく関わっている。
氷河期も乗り越えた花たちが、次の花たちに語り継いでいる為、人間を過度に恨んでいる花たちもいる。
その一方で、茨の壁を壊し、外を知り、人間たちと交流する事を望んでいる花たちとの対立が絶えない。
5つの地区を纏めるアイランドのリーダー達。
各地区を代表した五つの花の総称。
強く、勇敢で、大樹への忠誠心を持つものを五冠花が育て、その弟子の中から大樹に選ばれる。
また、その花が死する時まで、五冠花は変わることはない。
五冠花は大樹から力を与えられ、この島を守る事を誓う。
尚、現在の五冠花たちは皆2代目か3代目である。
⚠︎︎作成時の注意事項⚠︎︎
・五冠花の作成は部屋主からお声かけがあった方のみ可能です。
・キャラ作成時に大樹から与えられた大いなる力を[能力]として記入してください。
※例:治癒の力、再生の力、強化の力etc
・五冠花の弟子の作成は可能です。ですが、必ず五冠花の背後さんに了承を得てからの作成をお願いします。
五冠花は大樹から力を担う時、共にとある花の記憶と感情を譲渡される。
それはとても悲惨な悲しい記憶。
友好的だった人間たちの手に握られているのは剣。顔を見上げた時には美しい島は炎に包まれ、悲鳴と怒号、何かが切り捨てられる音や銃声が鳴り響く地獄と化した。
必死に逃げる息と、自身に握られた刀に付着する紅は滴っている。
目の前で殺されて行く仲間。
助けを求める幼い花の声。
辺りには花たちの枯れた後が散らばっていた。
逃げて、逃げて、逃げて…………
最後に目にしたのは、とても大切な花が自らを盾に自身を守り、枯れゆく姿。
暗転し、また意識が戻る頃には貴方は五冠花としてほかの花達から期待の眼差しを向けられているのだろう。
貴方は人間をどう思う。
許してはいけない。心を開いてはいけない。
守り抜け、何があっても。
努力を惜しむな、大切なものを失いたくないのなら。
桜の散る姿が、貴方たちに声をかけてくるであろう。