キャットニップ

【名前】キャットニップ

【身長】50cm【属性】猫。言葉通りの意味で。

【住んでいる地区】フラワー地区

【容姿】
ずんぐりとしたトラ猫のような獣人。薄紫にクリーム色の縞の入ったメルヘンな配色だが、ボサボサの毛質とだらしのない素行……そして何より目尻まで裂けた大きな口が、その愛らしさを大幅に打ち消している。キャットニップの花々が首を覆い、尻尾の端々にも点々と咲いている。警官帽を目深に被り、白のトレンチコートを肩に掛け、碧色のくたびれた制服を身に纏っている。

【性格】
気だるげで気まま。若い衆をからかって遊ぶ典型的な皮肉屋おじさん。野次馬精神が旺盛で、特に色恋と修羅場を遠巻きにニヤニヤと観察するのが大好き。時に冷やかしたり、ヤジを飛ばしてみたり。CPロルはすべてヤツに見られていると思うんだな………。

【備考】
島の治安を守る警察署長。ある時は大樹の枝に香箱座りで日向ぼっこ、ある時は各地区の巡回、ある時は島の美猫のナンパをしてみたりと、何かと目にする機会の多いヤツ。フラワー地区に大きな警察署を構え、普段は署長室備え付けのキャットハウスで寝泊まりをしているのだが、帰るのが面倒な時は無断でその辺のおうちに侵入することも。お前が犯罪者である。一見、ただの二足歩行の猫なのだが、がっしりとした四肢と太い尻尾を見る限り、体つきはどうも闘犬に近しい様子。四足の足で力強く地面を蹴り、バウワウと吠えながら凶悪犯を追う姿は警察犬を彷彿とさせるだろう。これでも元は人の形をした普通の花であり、本人曰く「ダンディで男前だった」らしい。

【花言葉】
自由な愛、平和。
猫を寄せつけ酔わせるハーブとして知られ、名前の訳は『猫が噛む』。ちなみに和名は『犬薄荷』!

【SV】
「よ。犬のおまわりさんならぬ、猫のおまわりさんってワケだぜ」

「おいおい穏やかじゃねぇなぁ。悪いネズミはお縄にしちまうぞ。散れ散れ」

「この島にゃ別嬪さんが勢揃いだよなあ。和菓子屋のミーコちゃんに喫茶のココアちゃんだろ?そんでジーマのコユキちゃん……へいへいサボり魔ですいませんね。ッたくよぉ〜…」

【補足】
先述の通り本来は猫の姿ではなく、異様に猫に好かれるだけの、大柄で厳つい警官。性格は今と変わらずちょっぴり捻くれてはいたが、父親気質で非常に面倒見の良い花であった。その頃は和名の「犬薄荷」を名乗っていたが、現在は見た目に合わせて洋名を使用している。将来を誓った魔法使いの花がいたものの、ゲフト地区で猛毒の幼花を救ったのと引き換えに殉職。その死を受け入れられなかった魔法使いが、己の命……そして愛する彼を慕っていた五十もの猫の魂を捧げたことで、消えかけていた彼の魂はなんとか繋ぎ止められた。その成れの果てが今の姿。代償として魔法使いに関する記憶がごっそりと抜け落ちてしまったが、“愛した花がいたはずだった”その感情だけは、未だに引き摺り続けている。